光合成細菌(PSB)の増やし方|家庭で簡単に培養する方法

紅色非硫黄細菌は、適切な環境と培基(餌)を整えることで、ご家庭でも培養して増やすことができます。
このページでは、初めての方でも実践できる培養方法と、濃い光合成細菌液を作るためのポイントをご紹介します。

培養に必要なもの

高濃度の光合成細菌(PSB)を培養するには、原液と培養液の併用が重要です。

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培養のポイント

光合成細菌(PSB)の培養は、温度・光・雑菌・栄養の管理が重要です。この4つを整えることで、ご家庭でも安定して培養することができます。

温度管理

温度管理

培養温度は15〜38℃が目安で、最適は25〜35℃です。適温を維持することで、効率よく安定して増殖します。

夏場は水温が40℃以上になると菌が弱り、培養が進みにくくなります。簾(すだれ)で直射日光を避けたり、水をかけるなどして温度上昇を防いでください。

冬は気温低下と日照不足で活性が落ちるため、室内の窓際など暖かく日当たりの良い場所で管理してください。

日照量(光)

日照量(光)

光合成細菌の培養には、適切な光が不可欠です。自然光やLEDライトを使用して、十分な光量を確保することが重要です。

冬場のように日照時間が短くなる季節には、LEDライトや室内培養を取り入れることで、より効率的に培養を行うことができます。

雑菌管理と嫌気環境

雑菌管理と嫌気環境

培養は他の菌との競争環境のため、雑菌をできるだけ減らすことが重要です。濃い種菌と清潔な容器を使用し、他の菌の混入を抑えましょう。

培養時に空気を抜いて嫌気環境にすることで、光合成細菌以外の増殖を抑え、優位に増殖できる環境を整えることができます。

栄養管理(培養液)

栄養管理(培養液)

培養で重要なのは、光合成細菌が優先的に増える栄養環境を整えることです。光合成細菌には複数の種類があり、偏った栄養では特定の菌が増えにくくなり、培養が不安定になることがあります。

色が濃くならない場合は、栄養バランスが適していない可能性があります。安定して培養するには専用培養液の使用がおすすめです。

ポイントまとめ

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培養手順

濃い光合成細菌

種菌について

濃い光合成細菌を使用することが重要です。紅色〜紅褐色で、容器の奥が見えないくらい濃いものを使用すると、培養精度がさらに高まります。

手順①
1

清潔なペットボトル等の透明容器に、光合成細菌を20〜50%の割合で入れます。

種菌の割合が多いほど、成功率と速度が向上します。

手順②
2

水を満タン近くまで注ぎ、培養液を加えます。

培養液の場合:全水量の約0.5%(500ml=2.5ml、2L=10ml)

手順③
3

なるべく空気が入らないよう水を満量まで注ぎ、蓋をしっかり閉め、軽く振ります。

ビール酵母錠剤で代用する場合は、2Lあたり4〜5個を目安に入れ、毎日軽く撹拌してください。

手順④
4

日当たりの良い場所に置き、1〜2週間で赤みが強くなり培養が完成します。

夏は短く、冬は長めにかかります。

参考:ビール酵母で代用する場合

専用培養液がない場合、ビール酵母錠剤で代用して培養できる場合があります。一般的な目安は、2Lのペットボトルに対してビール酵母錠剤4〜5個です。

ビール酵母は入手しやすい反面、栄養バランスが一定ではなく、容器内で雑菌が増えやすくなることがあります。においが強くなる、色が濃くならない、白く濁るなどの失敗が出る場合は、栄養バランスや雑菌の影響が考えられます。

安定して低臭・高密度に培養したい場合は、光合成細菌に特化した専用培養液の使用がおすすめです。

培養日数・成功の見分け方

一般的には3〜7日程度で色が濃くなり始め、温度・日照条件が合えば約1週間で濃い紅色〜茶褐色になります。冬場や日照が弱い時期は10日以上かかる場合があり、暖かい季節には3日程度で仕上がることもあります。 

培養が成功すると液体は紅色から紅褐色へ変化し、容器の奥が透けないほど濃くなります。菌体密度がさらに高まると黒みが強く見えることもあります。

培養条件や菌種の割合によって色味は多少異なりますが、透けない濃さが一つの目安です。

培養失敗のサイン

白色
雑菌の繁殖。容器の洗浄不足や酸素量が多い環境では、好気性細菌が増えやすくなります。
※容器の壁面に付く白いものはバイオフィルムで問題ありません。
緑色
緑藻(藻類)の繁殖。栄養バランスや水・種菌に含まれる微生物が原因となることがあります。
透明のまま
栄養不足・増殖不良。温度・日照・栄養不足が原因です。特に冬場は増殖が進みにくくなります。

失敗した液体や容器は雑菌が増えている可能性があるため、廃棄して再利用しないことをおすすめします。

培養方法の比較

ビール酵母

ビール酵母

安価に入手しやすい一方で、栄養バランスが光合成細菌専用ではないため、色の上がり方や仕上がりが安定しにくい場合があります。繰り返し培養すると菌種が偏り、精度が低下することがあります。

米のとぎ汁

米のとぎ汁

手軽に用意できますが、栄養バランスや雑菌の入り方が安定しにくく、藻類や雑菌が発生しやすい方法です。光合成細菌を安定して濃く培養するには難しい場合があります。

専用培養液

専用培養液

光合成細菌に必要な栄養をバランスよく配合しており、安定して濃く培養できます。複数の菌種に対応しているため、繰り返しの培養にも適しています。

安定して培養するには、専用培養液の使用が最も確実です。

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