2023/10/03 13:41

メダカ飼育への活用前に知っておきたい!光合成細菌を使うメリットとデメリット

水質浄化を促進する光合成細菌をメダカの飼育に活用すると、飼育環境を整えて、針子飼育などに役立ちます。一度に大量の光合成細菌を入れるのではなく、少量をこまめに投入することがポイントです。

光合成細菌によるメダカ飼育のメリット!デメリットや効果的な使い方も解説

近年、メダカの飼育に役立つものとして光合成細菌が注目されています。こちらでは、メダカ飼育における光合成細菌のメリットとデメリット、効果的な使い方をご紹介します。

メダカ飼育で光合成細菌を使うメリット

・メダカの世話にかかる手間を軽減する

メダカはきれいな水を好むため、定期的に水換えを行います。その際、水道水をそのまま使うのではなく、日光が当たる場所で溜め置きをしたり、市販のカルキ抜きを使用したりしてカルキを抜く必要があります。その後、光合成細菌を水槽の水に入れると微生物が繁殖し水の立ち上げが早く完成します。そのため、水換えの回数が減り、飼育で生じる手間を軽減できます。

・針子を育ててメダカの数を増やせる

針子は成魚と比べると生存率が低く、思うように増えないケースも珍しくありません。光合成細菌は水質浄化の効果に加えて、針子の餌としても使えます。餌不足をはじめ、粉餌の与えすぎによる水質悪化などを防ぎ、針子が死ぬリスクを抑えられます。

・病気の予防につながる

光合成細菌そのものに病気を治療する効果はありません。しかし、光合成細菌の特性による水質浄化で、メダカの免疫力や抵抗力を高める効果が期待できます。結果的にメダカの病気を予防するのに役立ちます。

・メダカの好む飼育環境を整えやすい

メダカの餌はミジンコやゾウリムシなどの動物プランクトンです。そして、このミジンコなどの餌となるのがバクテリアです。光合成細菌はゾウリムシやミジンコなどの餌にもなるため、動物プランクトンが繁殖しやすく、さらにきれいな水質も保たれることから、メダカの好む環境を整えやすくなります。

デメリットと注意点

光合成細菌は無害な細菌なので、基本的にデメリットはありません。ただし、いくつかの注意点があります。

・やはりニオイが強烈

光合成細菌は下水のような匂いがある点に注意が必要です。光合成細菌自体にニオイがあるかについては賛否があり、未だに結論の出てないものの、活動時に発生するガスや培養する際に一緒に繁殖してしまう雑菌がドブ臭い匂いを発するとされます。そのため、使用する際は屋外での使用をおすすめします。

・入れすぎに注意

光合成細菌は水槽内で有害物質などを分解しています。しかし、あまりにも大量に入れると逆に水質が悪くなってしまう事も考えられます。用量や頻度を守り、適度なバランスで水槽内の生態系や環境を保つことが重要です。

・培養条件によってはうまく増殖しない

光合成細菌の商品には、そのまま使える原液と、原液を増やすための培養液があります。適量の水に混ぜて日当たりの良い場所に置くことで培養できますが、培養条件を満たさないと光合成細菌がうまく増殖しません。

光合成細菌を培養する際、一般的にビール酵母などで増やす方法が知られていますが、他の雑菌も均等に栄養を摂取できるという面があります。中には光合成細菌よりも他の菌が率先して増加し、培養が失敗するケースも少なくありません。

つまり、光合成細菌以外の雑菌が入り込んでいる場合、培養液「自体」の栄養バランスが良くないと培養が難しくなるのです。

その点、光合成細菌 PSB 専門店 秀玄の培養液は光合成細菌が必要とする栄養素をバランス良く配合しているため、他の雑菌が混入しても失敗する確率が極めて低く、濃い光合成細菌を増やせます。

効果的な使い方

光合成細菌をメダカ飼育で活用する際のポイントもいくつかあります。

・こまめに添加する

まとめて大量に入れるのではなく、こまめに添加して適切な水質を保つことがポイントです。餌を与えるタイミングと同様、1日に1回5ml~10mlを目安に投入します。

・光合成細菌だけに頼らない

メダカを育てるには、飼育環境を整えることが何よりも重要です。光合成細菌だけに頼らず、餌の調節や定期的な部分換水など、基本的な世話を行うことが大切です。


メダカの飼育環境を整えるなら光合成細菌を活用しよう


メダカ飼育で一番大事な事は餌で育てるのではなく水で育てる事です。光合成細菌で粉餌を減らし、水質悪化のスピードを緩やかにさせることで飼育環境を整えやすくなり、メダカを元気に育てられるでしょう。


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メダカの針子の飼育方法と注意点

・粉餌は一週間経ってから

メダカの針子飼育で多い失敗は、粉餌を与えすぎ、食べられない事による水質悪化です。針子は日の当たる場所に置いておけば、グリーンウォーターにPSBだけ与えていてれば基本的に餓死をする事はありません。手順としては針子をグリーンウォーターに入れ、PSBを一日一回霧吹きやスポイトで添加。それを3日間繰り返した後、違う容器に移すという作業を繰り返します。これを繰り返します。粉餌を与える場合は1週間~10日くらいから与えます。また、1日に1回程度、真水を使い1割程度水替えをすると新陳代謝が促され成長がより早くなります。

補足:針子にエアーをかけると消耗して死んでしまうと言われていますが、むしろ軽くエアーをかけ泳がせる事により、成長を促す事ができます。

・針子稚魚の大きさを合わせる

同時期に孵化したメダカでも、一緒に育てていると大きさに差が出てきます。メダカは同一環境に自分より一回り大きいサイズの個体がいると、成長が極端に遅くなってしまいますので、桶を複数個用意してサイズを同サイズに整えてあげましょう。

補足:この作業は成長に大きな差が出ますので、出来る限りやりましょう。また作業する際は必ず水温を合わせるようにしましょう。

・水面の広い容器で飼育する

メダカは一匹に対して水面が広い方が大きく育ちます。過密飼育にすると、成長が進まなくなるので、できる限り広い容器で育てましょう。

メダカを育てるには、飼育環境を整えることが何よりも重要です。光合成細菌だけに頼らず、餌の量の調節など、基本的な世話を行うことが大切です。